2019年度東京都「貨物輸送評価制度」評価認定セレモニーを開催
~評価認定を受けたGEP参加事業者304社を対象~
(一社)東京都トラック協会グリーン・エコプロジェクト主催により、2019年7月3日、東京都が貨物運送事業者を評価する「貨物輸送評価制度」の2019年度認定セレモニーを千代田区のザ・ペニンシュラ東京で開催しました。
セレモニーには、ご来賓として東京都環境局の吉村憲彦局長をはじめ、筧直環境改善部長、堀哲自動車環境課長、自動車環境課の幹部の方々、早稲田大学の大聖泰弘名誉教授、グリーン購入ネットワークの深津学治事務局長にご臨席をいただきました。
東ト協からは浅井会長、青柳副会長・環境委員長が同席し、浅井会長が「今年度の評価制度で、グリーン・エコプロジェクト参加事業者304社が評価認定されたことは、大変喜ばしく、誇りに思います。また、東京都では、評価制度について、荷主団体・業界への周知を行っていただき、大きな拡がりをみせていくことに、業界の評価向上に繋がるものと期待し、感謝申し上げます。今後とも、東京都より更なるご支援ご協力を賜り、多くの関係者の方々のお力添えをいただき、会員の皆様の力を結集して、環境と安全を極めるため、更なる貢献をして参ります。」と主催者挨拶を行いました。
吉村局長のご挨拶では、「本制度の評価を取得するためには、保有するすべての車両について日々の燃費管理、ドライバーの皆様に対する精力的な教育の実施など、全社一丸となった大変な努力が必要にもかかわらず、年々ご参加頂く事業者が増えている事を大変嬉しく思っております。東京都では都内運輸部門のCO2排出量を2030年までに2000年比で60%削減するという、高い目標を掲げておりますが、皆様のご努力により目標達成まで後一歩の所まで来ております。また2030年を通過点として、さらにその先の2050年には、人為的な排出とCO2の吸収量とのバランスが保たれるCO2排出実質ゼロに貢献する「ゼロエミッション東京」の実現を目指しております。引き続きご協力のほどお願いいたします。」とご祝辞をいただきました。
続いて、筧部長より東京都貨物輸送評価制度について「貨物輸送事業者のエコドライブの取り組みを評価し、星の数で見える化することで、評価された事業者が、荷主の方に優先的に選択され、受注機会が拡大すること」、さらに「評価認定を受けた事業者を優先利用するようにこれまで90以上の荷主団体へ働きかけを行い、今年度も引き続き行っていくこと」などのご説明があり、最後に「グリーン・エコプロジェクトを通じ、世界のトップランナーとして、継続的に取り組んで欲しい」と期待を述べられました。
また、ご来賓の早稲田大学の大聖泰弘名誉教授からは、「エコドライブの取り組みをベンチマークから評価する東京都貨物輸送評価制度は他を見渡しても類のない制度です。私も5年ほど前、国連での発表の場に参加し、広く知っていただく機会を持つことができましたが、東京都には全国、更には全世界にエコドライブが広がっていく起点になって頂きたいと思っております。ドライバーの努力によって改善される燃費の8%~10%という数字にどれほどの重みがあるかというと、2015年から2025年のトラックの燃費基準が約10%の改善とされていますので、10年の技術進歩に匹敵するくらいの効果があるということです。今後、東京都の地球環境の改善・CO2削減目標を出発点として、私ども大学・産業界、また事業者の方々とりわけトラック事業をやっておられる方と荷主の方々、そのような方々が手を取り合い連携して進めていく時期に来ていると思いますし、その成果を大いに期待したいと思っております。」とご挨拶をいただきました。
その後、今年度評価認定を受けたグリーン・エコプロジェクト参加事業者の発表を行い、評価事業者を代表して三つ星評価の大出運輸株式会社の山下社長が吉村局長より評価証明書を授与され、代表挨拶では、「都知事の名前で評価をいただくことは従業員にとってモチベーションとなっている」、さらにGEPに参加して「安全・環境教育について教えていただき、感謝している」と謝辞を述べました。
続いて、5年連続して評価認定を受けた事業者の表彰を行い、表彰者を代表して最優秀事業者の千代田運輸株式会社の石崎専務が吉村局長より連続評価取得認定書を授与され、代表挨拶では「乗務員、運行管理者はもとより、全社一丸となって努力してきた賜物。今後もCO2削減に努め、社会に貢献できる企業、輸送を心がけていきたい」と述べました。
●【GEP参加事業者】2019年度(令和元年度)東京都「貨物輸送評価制度」評価事業者一覧(PDF)
●【GEP参加事業者】2019年度 東京都「貨物輸送評価制度」5年連続評価取得事業者一覧(PDF)